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教員紹介
Faculty member

教員紹介

各学科の教員をご紹介します。

久保輝幸
総合教養センター

久保 輝幸KUBO Teruyuki

准教授
キャリア支援専門部会委員

研究実績

ティーチング?ステートメント

大学はわからない事を知るところ

学生へのメッセージ

みなさんは、「生徒」ではなくなり、学生と呼ばれるようになりました。 自分で判断や決断ができる範囲が突然広くなるので、ここで計画的で自律的な生活が送れるか、遅刻や未提出課題が増えるか、社会人になる一歩手前で試される時期になっています。中学?高校とは質の異なる要求が増えますので、「高校では~だった」という安易な判断をしないようにしましょう。 また、指定教科書がなく、本屋で問題集も売っていないような授業が増えます。そのため、大学の勉強方法も高校とは違ってきます。課題の作成や試験勉強の方法が分からない場合は、早めに相談できる相手を捜して解決できるようにすることも、自律する能力の一部になります。 さて、表題の「大学はわからない事を知るところ」について説明したいと思います。この表題の意味を、皆さんは「私たちが知らない新しい知識を先生が教えてくれるところ」と理解したかもしれません。しかし、私が伝えたいことは「"教員ですらどんなに考えてもわからないこと"はたくさんあり、それらを知ったうえで、わからないことを自覚することが大学の学びだ」という点です。おそらく多くの大学教員は私と同じように理解するでしょう。もしみなさんが表題の「わからない事を知るところ」を読んで、深く考えずに「知らないことを先生が教えてくれるところ」と理解されたようでしたら、普段もう一段深く考えるように心がけるべきでしょう。 次に「わからない事を自覚して何の意味があるのか」という問いも当然出てきます。これは皆さんが自分自身の答えを考え出して欲しいところ???ですが、一例として挙げるなら、私の答えは「わからないことを自覚して、やっと、自分が何を知っているかを自信をもって表明でき、事態を正確に対処し予想できるようになるから」です。分かりやすくいうと「わかっていたつもり」が失敗の原因になりやすいから、「確実にわかっていること」を精査し知ることが重要なのです。 そして、大学での学びを通して、自らの知識の不足と思考の浅薄さを次第に自覚し始めてから大学生と呼ばれるに値する大人になれます。 ところで「上の表題は誤解を招きやすい」と感じる方もいるでしょう。そのような批判的な視点はすばらしい着眼で、この表題は悪い例というべきものです。表題や文章は誰が読んでも同じ意味で理解してもらえるように書くべきです。どう修正すべきかも考えてみましょう。文章を書く能力の向上にも、これも大学で学ぶべき項目の一つであり、相応の訓練が必要な技能です。このように、大学で学ぶべきこと、考えるべきことはたくさんあります。

研究分野?経歴

研究分野

科学史、医学史

経歴

2010年7月      中国科学院研究生院博士課程修了 理学博士

【学位認証】http://www.irgrid.ac.cn/handle/1471x/472016

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2000年 3月   大阪府立大学総合科学部 卒業
2004年 3月      茨城大学大学院人文科学研究科 修了 修士(学術)取得
2010年 7月      中国科学院研究生院 修了 理学博士

2011年 4月      茨城大学 非常勤講師
2012年 4月      明星高等学校 非常勤講師                      
2014年 8月      武漢工程大学外語学院 校聘教授            
2017年 8月      浙江工商大学東方語言文化学院 副教授?国際交流センター主任  
 

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主な担当科目

社会力演習

キャリアデザイン

自己紹介

研究者としての仕事は、主に漢文の資料を読んで、日中韓越(東アジア)の古い記録から有用な植物を捜し出すことです。有用植物は国や言語を容易に越境するので、世界の様々な地域の言語や歴史を調べる必要が出てきます。そのような比較することで、記録にはない隠された歴史を明らかにできることもあります。
有用植物のなかで、薬用植物はどこの地域でも知識層が記録を豊富に残していますので、主に漢方薬になる植物が主となっています。また、生け花などで使われる鑑賞植物や農作物の歴史も研究対象になっています。