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2023年07月26日
横浜商科大学

[観光文化論]貴重な映像資料「兼高かおる世界の旅」を利用した授業を実施

7月6日(木)に、中村純子教授が担当する観光文化論で「兼高かおる世界の旅~ペルーの謎と宝」の貴重な映像資料を利用した授業が行われました。 本映像資料は、昨年度に引き続き2度目の利用であり、講義には観光マネジメント学科長である竹田育広教授もゲストスピーカーとして登壇されました。

今回、中村教授にこの講義の魅力や兼高かおるの映像を利用した目的を伺うと「ペルーの遺物コレクション、遺跡などから、よりリアルに観光文化を扱いたいと思った。こうした映像は受講生にとってわかりやすく鮮明な座学になるでしょう。また兼高かおる世界の旅という旅番組を通して、昭和の旅というものも理解してほしいです」とお話されていました。

また、「天野博物館の天野さんが鶴見(花月園)にて食品販売をしていたことも親近感となり学びが広がるのでは。」とお話されていて、本学の学生が興味を持てるようなきっかけまで考えて講義をされていらっしゃる姿が印象的でした。

 

 

学生の感想

●紀元前後の時代から今と変わらない文化が作品として残っていることに驚きました。また兼高かおるさんがこの時代に世界を飛び回っていることはもちろん、1つ1つの作品や場所、歴史に関する知識量の多いことにも驚きました。

●兼高かおるさんの言葉使いが非常に上品で、ずっと聞き続けられるような内容でした。<珍しい風物>というジャンルがとても面白く、これまで3年間観光マネジメント学科の学生として過ごしてきましたが触れたことのない、とても興味の湧くジャンルでした。

●一見、何に使うのかよくわからない物を軽快に説明し、嬉しそうに話す様子がとても印象的でした。映画に出てきそうな宝飾品やユニークな芸術品など、自分の住む世界と全く異なる文化を感じ、観ているだけで非日常を味わうことができました。

●1つの作品に対して、いつまでも話し続けられるほどの取材力、情報量、そして当時の日本人が知らなかった世界をいくつもの調査された行動力がすごいです。

 

紀行番組の金字塔「兼高かおる世界の旅」と兼高かおるについて

海外渡航自由化以前の1959年から1990年まで放送された人気番組。ジャーナリストの兼高かおるさんが世界をめぐり、人々の暮らし?風物?歴史?人物などを紹介する本格的な海外取材番組としてスタートしました。

彼女の美しい日本語と優雅な所作、様々な角度からの深い文化見識、有名人へのインタビューが見どころで、海外渡航が自由にできなかった時代背景がありながら、世界の様子を自身の視点、自身の言葉で「お茶の間」に届けました。

兼高かおるさんは同番組での活動にとどまらず、番組開始前の1958年にはSAS世界早回りで73時間9分35秒の世界記録樹立をしています。さらに1971年には一般人女性として初の南極点到達も成し遂げ、2014年には「一般財団法人兼高かおる基金」を設立しました。そのほか、1985~2020年には淡路島の「兼高かおる旅の資料館」に世界各地で求めたコレクションを展示、1986?2005年には「横浜人形の家」の館長も務めています。

現在においては、兼高かおるさんの「世界の見方」を学問とする話が進行しており、2021年度から中学の道徳の教科書に彼女の言葉や人生が紹介されています。

 

【関連情報】

■昨年度の観光文化論のニュース記事(リンク先へ移動

 

 

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発信部署
横浜商科大学 アドミッション?広報部
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